- おおす
- I
おおす【仰す】〔尊敬の意を含むことが多い〕(1)上意を下達する。 命ずる。 言いつける。
「つかさつかさに~・せて/竹取」
(2)「言う」の尊敬語。 おっしゃる。II「他人のいはむやうに心得ず~・せらる/源氏(帚木)」
おおす【果す】⇒ おおせるIIIおおす【生す】(1)草木などを育てる。「なでしこをやどに蒔(マ)き~・し/万葉 4113」
(2)髪などをはやす。「この春より~・す御髪(グシ)/源氏(薄雲)」
(3)子供を養い育てる。IV「侍従・大夫などのこと, はぐくみ~・すべきよしも細かに書きつけて/十六夜」
おおす【負す・課す】(1)背に負わせる。「片思ひを馬にふつまに~・せ持て/万葉 4081」
(2)責任・罪・義務などを引き受けさせる。「木伝へばおのが羽風に散る花を誰に~・せてここら鳴くらむ/古今(春下)」
(3)身に受けさせる。 こうむらせる。「大将に矢風を~・せて引きしりぞかせん/保元(中・古活字本)」
(4)名としてもたせる。 名付ける。「酒の名を聖(ヒジリ)と~・せし古(イニシエ)の大き聖の言(コト)のよろしさ/万葉 339」
(5)債務を負わせる。 貸しつける。「汝ニ~・セタ小麦一石急イデ返セ/天草本伊曾保」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.